タイでコロナに感染した体験談【医療費請求について解説】

2022年3月現在、1日の新型コロナウイルス新規感染者数が2万人を超えるタイ。

日本の医療体制と異なる海外で、言語の壁が立ちはだかる中、タイでコロナ感染し、その後AXAの保険請求を行った時のことをまとめておきます。もし少しでも参考になる方がいれば幸いです。

タイでコロナに感染

普段からマスク、うがい、手洗いなど、意識して取り組んでいましたが、2022年1月にコロナに感染してしまいました。発症前後のタイムライン簡単にまとめておきます。

  • 2022年1月1日
    知り合いと昼飯を食べる
  • 1月2日
    知り合いからコロナ陽性の連絡が入る
  • 1月3日
    発熱(39℃)、全身の倦怠感、喉の痛み
  • 1月4日 未明
    胸が苦しく救急外来を受診

    PCR検査、肺のレントゲン撮影を行う
    ➡️肺は異常なし
    病室に空きがなく、入院できずに帰宅
    解熱鎮痛薬と咳を抑える薬を処方される

    診察代、検査代、薬代合わせて
    4,449.5 バーツ支払う

  • 1月4日
    PCR検査の結果、陽性と判定
    • 病室に空きがないないため、自宅療養となる
  • 1月4日
    〜1月15日
    自宅療養

    この期間、咳と下痢が毎日続く
    2日に1回、病院から症状確認の電話が入る

  • 1月15日
    病院で再診

    肺のレントゲン撮影を行う➡️異常なし
    療養終了

    診察代、レントゲン代合わせて
    2,548 バーツ支払う

2022年の元旦に少し気が緩んでしまいました。
普段は外食せず他人と会うのを避けていましたが、この日は知り合いと同じ車に乗り、一緒に食事したことでコロナに感染してしまいました。
発症までの期間が短く、知り合いの友人がオミクロン株であったことから、私もオミクロン株だったのではないかと思います。

症状としては、39度の熱が3日ほど、倦怠感、下痢、咳が10日間ほど続きました。

サミティベート病院を受診

タイで病院にかかるのは今回初めて。
選んだ病院は、日本人御用達と言われているサミティベート病院(スクンビット)です。

24時間診療、日本語受診が可能なため、すぐに入院が必要となっても手続きに困ることはないはず。
ということで、1月4日の深夜2時ごろサミティベート病院の救急外来を受診しました。

なお、サミティベート病院では、新型コロナウイルスに関するQ&Aや、病床使用率についてホームページで公開されています。
受診される方はぜひ、参考にしてください。

自宅療養で気をつけること

私が受診した時は、病室に空きがないため自宅療養になりました。
自宅療養の場合、部屋から出られず買い物にも行けません。

ご飯どうしよう。。

最も大変なのは食事。
Grabや、LineManなどの宅配を注文しても、ドライバーの方は部屋の前まで来られません。
「荷物の受け取り→部屋に配達」してくれる方がいない場合、自宅療養はかなり大変でしょう。

私の場合は幸いにもアパートのスタッフが、「荷物の受け取り→部屋に配達」してくれたので、この問題を解決することができました。

  • コロナに感染したら、部屋の管理人に自宅療養が可能か相談する。
  • 自宅療養が困難な場合は、病院に相談する。ホスピテルに入所できる可能性がある。

かかった医療費

病院にかかったのは、救急外来と再診の2回だけ。
自宅療養のため、それ以外の医療費はかかりませんでした。

医療費総額

初診 4,449.5 +再診 2,548 =6,997.5バーツ

今回、日本人御用達のサミティベート病院を受診したため、診察料や薬代は少し高いです。

実際、タイ人に金額を話すとびっくりしていました。
他の病院ならもっと安いと思いますが、海外にいながら、日本語で受診できる安心は、変え難いものだと感じました。

医療費の請求(AXA)

2022年3月現在、外国人がタイに入国するには、コロナ治療費を含む2万米ドル以上の保障額の医療保険(英文)を提示する必要があります。

私がタイに入国したときは、10万ドル以上の医療保険が必要で、アクサ保険の「サワディータイランド」という保険に加入していました。


この保険は、コロナ以外の病気やバイク乗車中の事故なども補償してくれます。
保険料は1年間で 27,621バーツ(約96,000円)でした。

自宅療養者は自分で請求が必要

この保険では外来などの一般診療の場合、先に自費で支払い、後日保険会社に請求する流れになります。入院の場合は、病院側が保険会社に直接請求するため、自費で支払う必要はありません

私の場合、入院せず自宅療養だったため、自分で医療費を請求する必要がありました。
請求に必要な書類は次の4つです。

医療費請求時に必要な書類
  • 症状、診断名が記載された診断書の原本(郵送)
  • 領収書と明細書の原本(郵送)
  • 銀行口座の情報(郵送)
  • パスポートのコピー(顔写真のページ、ビザページ、タイ入国時のスタンプが押されたページ)(メール可)

郵送先の住所
AXA Insurance Public Company Limited 1168/67 Lumpini Tower 23rd
Floor Rama 4 Rd., Thung Mahamek Sathorn, Bangkok 10120

面倒ですが、診断書と領収書の原本を郵送先の住所に送付する必要があります。
タイの国営郵便局(Thailand Post)で、速達、追跡番号付きで40バーツでした。

タイの銀行口座をお持ちの場合は、通帳の口座番号が記載されているページのコピーを一緒に郵送すれば大丈夫です。日本など海外の口座に振り込みしたい場合は、保険会社に確認してみてください。

私はタイランドエリートの特典を利用して、タイの銀行口座を開設していました。
タイランドエリートについては別の記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

医療費の振込み

  • 1月25日
    請求書類を郵送、メールを送信
  • 1月26日
    郵送資料が保険会社に到着
  • 2月22日
    医療費請求が承認されたとのメールが届く
  • 2月25日
    請求した医療費がタイの銀行口座に振り込まれる

医療費の請求から振り込みまで約1ヶ月かかりました。
請求のメールを送信してから3週間ほど返信がなく、電話で確認したところ、これから手続きしますと言われました。もし電話しなかったら、もっと時間がかかったかもしれません。
手続きを早く済ませたい方は、電話で確認してみることをおすすめします。

結論:クレジットカードの保険がおすすめ

今回海外でコロナにかかり、医療費を請求しましたが、正直大変でした。

私が利用したAXAのSwasdee Thailandですが、短期旅行者にはあまりおすすめできません
タイの銀行口座が無く、日本帰国後に請求する場合は、書類をタイに郵送しなければならず大変です。

そんな方には、キャッシュレス診療可能なクレジットカードの海外旅行保険をおすすめします

キャッシュレス診療とは、病院で治療費を自己負担することなく治療を受けられるサービスです。
ほとんどのクレジットカードの海外保険はキャッシュレス診療に対応しています。

中でも年会費無料のエポスカードは、海外旅行保険が自動付帯のため、カードを利用しなくても保険を使うことができるので、特におすすめです。

補償される疾病治療費はノーマルカードで最大270万円、ゴールドカードで最大300万円です。
2022年3月現在、タイ入国時に2万米ドル以上の医療保険に提示する必要がありますが、エポスカードを持っていればカバーできます。

また年間50万円以上利用すると、ゴールドカードの年会費(税込5,000円)が翌年から永年無料になるので、空港のラウンジを無料で利用できます。旅行好きには嬉しいですね。

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